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カテゴリ「感想」に属する投稿5件]

#FGO
奏章4 カドック
あのカドックにはもう会えない。
クリプターとなって"あの"アナスタシアと契約し、罪を犯したカドック・ゼムルプスはもういなくて、自分の罪を自分の罪として背負って死んでいってしまって、私はそれを少し誇らしく、美しく思うし、そしてとても寂しく、悲しく思う。
カルデアのマスターが(プレイヤーである私が)出会って友情を築いたカドックは、"あの"アナスタシアという運命に出会い、一度はカルデアと敵対し、そして最後は汎人類史を取り戻すために共に戦ったカドックだ。
地球白紙化が解決し、失われた未来、そしてAチームの命を取り戻すことができたとしても、コフィンの中で目覚める、白紙化地球での出来事を経験していないカドックはその意味では別人であると言えてしまう。それはカドックが最後の奇跡を除いてはもう"あの"アナスタシアと会えないのと似ている気もする。
でも、それでもカドックの、そしてAチームみんなの生存の可能性を喜んでいいだろうか。似て非なるみんなに会えることを喜んでいいだろうか。私が好きになったのはあの世界の彼らなのに、それを経ていないみんなに愛着を感じていいんだろうか。
根っこの部分は変わらないって信じてるよ。そして、異聞帯で出会った彼らのことをカルデアのマスターが覚えていて、その記憶を元にそれを経ていない彼らとまた友だちになったなら、「死によって閉ざされたはずの白紙化地球での彼らの生が、別の彼らの未来に影響を与えた」という意味で、確かに繋がっているんじゃないかと思うよ。
それに、カドックの死を始めすべての死に意味があったと思うし、白紙化地球でだけ成立したクリプターたちの生き方すべてを私は尊いと思うけれど、それを経ない彼らの生だってきっとまた尊いのだろう。あの出来事を経験した彼らと、それを経験せずに目覚める彼ら、違いはあってもどちらも特別で唯一無二のはずだ。人が生きるすべての生はなにがあってもなにもなくても尊いものだから。別の彼らが生きる、別の形で尊い生を取り戻せることを嬉しく思っていいでしょうか。

最後に。カドックと旅ができて楽しかった。カドックのギターが聴けて嬉しかった。麻雀できて嬉しかった。いろんなことを教えてくれてありがとう。背中を押してくれてありがとう。先輩になってくれてありがとう。握手してくれてありがとう。友って言ってくれてありがとう。畳む

感想

#アークナイツ
『落日の向こうへ』読了。
アークナイツらしさが詰まったいいストーリーだった。
結局、戦後のロンディニウムが抱える問題は今回どれも解決をしたわけじゃないし、壮大な序曲は終わって日は落ちるけれど、それでも日々は続くし歩き続けなきゃいけないってことなんだろう。
今回のストーリーで「輝かしい英雄譚」のその先の現実が描かれたことや、ヴィーナが王による統治ではなく市民たちの参加する議会による統治を選んだことは、アークナイツがずっと言ってる(と私が勝手に思ってる)「現実をドラマチックな物語として語ることの否定」に繋がると思う。
これは単に現実の劇的でなさやままならなさを描くことではなく、「劇的な物語」に回収される過程で取りこぼされてしまうところにこそ大切なものがあるという思想で、「人々の営み」や「普通の生活」を積極的に肯定していく物語なんじゃないかな。

感想

『未解決事件は終わらせないといけないから』クリア。
情報の断片が少しづつ繋がっていくのが気持ちよかった。真相はさして難しい話ではないのに情報の出し方によってこちらを惑わしてくるのが上手い。
2時間でクリアできるボリュームもちょうど良かった。
最後、作者からのメッセージの「連帯」についての話が好き。
#ゲーム

感想

『テラ飯』滑り込みで読了。
昔のイベントのキャラの再登場や、いろんなオペレーターたちのロドスでの日常的な姿が見れたのが楽しかった。話もライトで読みやすかったし。ダンジョン飯読み返したくなった。
ただ、R6Sコラボ等のようにアークナイツの世界設定や空気感がわかりやすく伝わるタイプのストーリーではなかったから、過去イベントの話とかキャラとか知らないような、コラボから入った人たち(いるのか知らんが)的にはどうなんだ…?と思った。
#アークナイツ

感想

#映画
『教皇選挙』見てきた。
ミステリーを観るつもりで行ったけど、どちらかというと時代の流れや変化、多様性や分断について直球に問いかけてくるメッセージ性の方が印象的な映画だった。
カトリック教会という舞台でこのメッセージを描くことに意味があったのだろうが、メッセージ自体は普遍的で信仰にかかわらずわかりやすく共有できるものだったように感じる。
あとは絵面がずっとかっこいいのでそこも良かった。
以下ネタバレ
コンクラーベ中の閉塞的な空気感はそのままカトリック教会の「家父長制」的な空気感で、爆発によって光が差し込むシーンはそれらの打破、変化や前進を象徴しているのだろうか。
枢機卿たちは人間味にあふれていて、理想そのものであることはできないけれど、ベニテスのあの演説に心打たれ、彼こそが教皇にふさわしいと思える人々の集まりであったのは希望であり、現実の社会もそうあってほしいという願いなんじゃないかなと思った。畳む

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