私は今回仙台サンプラザホールに行くことはできなかった。抽選も先着も全部負けて本当に辛かった。でも、GWに別のデカい予定があって、GW後もバタバタしていたから直前はあまり辛いと思わなかった。
自分が現地に行かないからか、直前になっても現実感はひどく薄くて、落ち着いた気持ちでモニターの前で座っていた。FANTASIAの時は行きの電車からずっと緊張していたのに。
そして1曲目、Budding!を聞いて、私はぼろぼろ泣いてしまった。なんで。FANTASIAの時はライブが終わるまで泣かなかったのに。
ZUNDA!アッパレ☆運命では画面の前で思いっきりペンライトを振り回した。家に親が居たから出せなかったけど本当は声も出したかった。
それで、数曲あって、アイシー。びっくりした。そんなことがあっていいんだと思った。MC中のコメントがアイシーか?みたいなの言ってるのにも乗れなくて、簡単に名前を出せないなと思っていたのに。最初は嬉しいとかでもなくて衝撃と混乱でなにもできなくて、「キャー!!!」とかじゃなくて「うぐぇっ」みたいな声を上げてしまった。呆然として聞く。私がコウを知ったのは2019年の秋だから、私はコウが歌うアイシーを聞いたことがなかった。ぼろまるさんのアイシーは何度も聞いていて、純粋にいい曲だなと思ったし、コウがどんな声で歌ったのかを想像しながら聞いていた。
コウが歌うアイシーを初めて聞きながら、私はいつの間にか泣いていた。客席の光に照らされるコウが綺麗だと思った。歌声が好きだと思った。ぐちゃぐちゃになって、正直あんまり覚えてないんだけれど、何かを確かに受け取ったことだけは覚えている。
非国民的ヒーローも良かった。ずっとおりコウに歌ってほしいと思っていた曲だから。ツイート遡ったら2021年から言っていた。あの頃の私に夢叶ったよって伝えてあげたい。アイシーからの衝撃で脳が追いついていないというか、追い打ちみたいになってたけど。
黙ってロックをやれって言ってんの!も良かった。社長とコウが楽しそうに歌っているのをみて泣いてしまった。コウが楽しそうに歌ってパフォーマンスしているのが本当に嬉しかったから。私はFANTASIAだと脱法ロックとかいう殿堂入りを除いたら社長とのらしさが一番好きで、そのことも少し思い出した。
リゼ様との月光浴も良かった。最初、リゼ様のソロ曲だと思ったからコウの声が聞こえてビビった。歌唱ももちろん良かったんだけど、リゼ様とコウがデュエットするっていう事自体が感慨深かった。私はリゼコウ厨のキモいリスナーをコウが刺したときのことをずっと覚えていて、(私はほとんどそうしたツイートをしていなかったにもかかわらず)ごめん…と思っていたから。コウを取り巻く環境とか、リスナーの雰囲気もいい方向に変わっていったってことなのかなと思った。
総括:全部良かった。本当に最高のライブだった。社長もりりむちゃんもフレンもリゼ様もやまもみんな良かった。みんなの気合が入っているのが伝わってきて、いいものにしようって頑張ってきたのがわかって、楽しんでいるのが伝わってきて、嬉しかった。6人のことが大好きになってしまった。彼ら彼女らに、これから幸せなことがたくさんあってほしい。彼ら彼女らの人生の1ページに今回のライブがしっかりとあって、そのライブに画面越しでも参加できたことを光栄に思う。
コウが終演後にアイシーを再公開していた。聞きに行って、また泣いた。2019年のコウは2025年のコウよりも切実そうにこの曲を歌うなと思った。この時のコウの声も大好きだと思った。私は2019年の秋にコウに出会って、その時のコウだからこそ好きになれたのかなと今まで思っていたけれど、もっと早く出会っていればもっと早く好きになれていたのかもしれない。
私はアイシー公開/非公開当時のことを知らない。でも、今回のライブでの歌唱/再公開が活動を通じての心境の変化によるものであることは想像できる。それが嬉しい。短い間だけれど歩みを見てきた一人のファンとして、過去を捉え直して昇華することができるほど彼がこの活動を通じて色々なものを得てきたことが嬉しい。Vtuberは積み重ねて変化して続いていく物語で、それは誰の人生も同じで、それを見せてくれてありがとう。私はコウのおかげで、無くしちゃいけないものはちゃんと手に持ったまま、それでも変わっていくことや積み重ねていくこと、成長していくことが素敵だと思えるようになったよ。自分の変化を愛せるようになったよ。まだちょっと怖いときもあるけれど、それでも踏み出すときにはコウのことを思い出すようになったよ。私の人生にいてくれてありがとう。私に人生を肯定させてくれてありがとう。
本当は、もっと現地に行けなくて悔しくなるかと思ったけれど、意外とそうでもなかった。いや、めちゃくちゃ行きたかったよ、現地。でも画面越しの楽しさと、コウが楽しそうにしている姿で少し忘れてしまった。コウが楽しそうにしていたこと、コウが幸せそうにしていたこと、そのすべてが何故か我が事のように嬉しくて泣いてしまって、これって愛なのかもしれない。
それに、これが最後じゃないって知ってるから。コウはずっと「この次」を見据えてるようなことを言ってるし、私はそれを信じられる。何年後でもいいよ。そりゃ早いほうがいいけどさ。今回のライブで、私はコウに出会ってからまだ5年(と少し)しか経ってないんだなと思った。前までは5年なんて人生の5分の1じゃん!って思ってたのに。あまりにもいろんなものをもらいすぎて、5年でもらっていい量じゃないからかも。ずっと好きだよ、とは言えないけれど(人には絶対も永遠もないから)、それでも今は5年後でも10年後でも全然待てる、そんな気持ち。
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