前提
- 最終再臨ボイスで出会った「見知らぬきみ」は絆礼装の視点の人物
- 最終再臨ボイスで描かれている出会いは2017年のおそらくクリスマス
- 絆礼装で描かれている再会を2023年と仮定する
最終再臨ボイスの気になるところ
- 「僕とは初めて会った気がしない? ───そっか。そういう奇跡もあるだろうね、」
→「きみ」はネモを知らない - 「今まで頑張ってきたきみに、ささやかなプレゼントを。」
→ネモは「きみ」が「今まで頑張ってきた」ことを知っている=ネモは「きみ」のことを知っている - 「───またいつか、見知らぬマスター」
→ネモは「きみ」が「マスター」であることを知っている - 最終再臨イラストはこのシーンを描いたものだと思われるが、カルデアなどではなく普通のマンションのような建物に見える
絆礼装の気になるところ
- 「そして、念願の平和。」
→「きみ」には平和ではない時期があった - 「自分の人生はいたって平凡な、特徴のないものだ。」
- 絆礼装に描かれているプレゼントボックスのラッピングと最終再臨イラストのプレゼントボックスのラッピングは合致している
「見知らぬきみ」の確実そうな情報
- 「きみ」は2017年の最終再臨ボイス時点でネモのことを知らないが、ネモは「きみ」を知っている
- 「マスター」である
- 「平和」ではない時期があったが、2023年の絆礼装までのどこかで「平和」を手に入れた
- 2023年の絆礼装時点で、平凡で特徴のない人生を送ってきたと自認している
想像
想像1:「きみ」は最終再臨ボイスの出会い以前にネモに出会っている
僕とは初めて会った気がしない? ───そっか。そういう奇跡もあるだろうね、
ネモサンタ 最終再臨ボイス
最終再臨ボイスで本当に「初めて会った」のであればこの会話は不自然である。
「きみ」はネモのことを知らないが、ネモは「きみ」を知っているという状況は
- ネモと「きみ」は2017年以降に出会うため、2017年時点の「きみ」はネモのことを知らないが、未来からやってきたネモは「きみ」のことを知っている
- ネモと「きみ」は過去に出会っていたが、最終再臨ボイス時点の「きみ」はそのことをなんらかの理由により知らないため、それを記憶しているネモとの間に知識の差異がある
の2パターンが考えられるが、「初めて会った気がしない」という「きみ」のセリフ及びそれへのネモの反応から、2である可能性が高そうだ。また、この場合、「今まで頑張ってきたきみに、ささやかなプレゼントを。」というネモのセリフが「以前出会い、その際に頑張っていた」ことを踏まえたものだとすると、納得度が高くなる。
そして、ネモは「きみ」を「マスター」と呼んでいるため、この出会いはおそらく「マスター」と「サーヴァント」としての出会いだったのだろう。
つまり、「きみ」は最終再臨ボイスで描かれた2017年のクリスマス以前にネモと出会っており、そこでマスターとサーヴァントという関係性を築いていたのではないだろうか。
想像2:「きみ」は最終再臨ボイス以降にサンタクロース=ネモが甘党だと知る機会があった
コーヒーを淹れ直すため机から離れる。
2023年のホーリーラン
カタン。
背後で小さな物音がした気がしたが、気にせず台所に向かい、新しいカップを出して、コーヒーとココアを淹れて部屋に戻る。
サンタクロース=ネモのことを知らず、それでいて歓迎したい気持ちがあるのなら、2人分コーヒーを渡すのが自然だろう。わざわざ別でココアを淹れたのは、サンタクロースがネモであること、そしてネモが甘党であることを知っていたからではないだろうか。また、話の展開としても、ここで「きみ」がネモのためにココアを淹れる描写は本来であれば挟む必要はないはずだ。「きみ」が最後にマグカップを渡すシーンで締めたい&ネモが甘党である設定を踏まえたいのであれば、最初から「きみ」にココアを飲ませておけば良い。だから、これは奈須きのこ氏からのある種のヒントかもしれない。考えすぎでしょうか。
では、その「機会」とはなんだろうか。
まず、最終再臨ボイス以降にネモと出会い、その際にサンタクロースがネモであること、そしてネモが甘党であることを知った、というのが一つ考えられるだろう。「きみ」とネモはマスターとサーヴァントとして出会い、そして何らかの理由で2人は別れたが、その後ネモは「サンタクロース」として「きみ」に会いに来た、という流れである。
もう一つは、サンタクロースがネモであること、そしてネモが甘党であることを「何らかの知識として得た」もしくは「思い出した」のではないか、ということである。
そして後者の仮定は、前述した「想像1:「きみ」は最終再臨ボイスの出会い以前にネモに出会っている」と親和性が高い。過去、マスターとサーヴァントとしてネモが甘党であるという事実を、それを思い出すのもまた自然なことだ。
もし「ネモと「きみ」は2017年以降に出会うため、2017年時点の「きみ」はネモのことを知らないが、未来からやってきたネモは「きみ」のことを知っている」のであれば、前者の仮定が通るように思えるが、そうすると想像1でも示したように「初めて会った気がしない」という発言に若干の違和感が生まれる。
故に、私としては「きみ」は2017年以前にネモに出会い甘党であることを知ったが、何かしらの理由でそのことを忘れており、その後2023年の再会までの間にその経験を「知識として得た」もしくは「思い出した」のでは、と想像する。
想像3:「きみ」は世界を地球白紙化を解決し、過去に戻り「すべてがなかったこと」になった後のカルデアのマスターである
論理の飛躍である。でも聞いてほしい。
まず、
